2011年10月
GTRセルモーター
GTRのバッテリーは、容量が小さく、上がり気味で定期交換を行っている方も多いと思います。
今回入庫した車(ちなみにBNR34でした)で、やはり、バッテリー上がりが頻繁に起きてしまうというということで、調べてみたところセルモーターを回すと少し多く電流が流れていました。
外して単体で回してみると、約60A、RH9のハイパースターターは約50Aで、RH9ハイパースターターの方が消費電力も低く力強く回っています。もちろん純正は、古くなっているので仕方有りません。それともう一つ、スターターのスライドギアのスラスト方向にガタが大きくあり、セルを回すと少しずつ元の位置に戻ってしまっていました。フライホイールのかみ合わせも悪くセルモーターの駆動力の大きなロスになっていたと思われセルモーター自体の寿命を縮めてしまったとも考えられますね。
BNR34 カムシャフト交換
メーカー:TOMEI
種類 :TypeR IN250° EX250°
TOMEIのポン付カムで、新しく発売されたTypeRです。
触媒やサイレントタイプのマフラーなどに対応しています。
オーバーラップも少な目にしました。
いずれタービン交換もすることを考慮して、
スライドプーリーを装着しました。
フィーリングは、結構良くなり、
純正タービンやポン付のタービンキットの
オーナーにはピッタリのメニューです。
ご存じでしょうが、32、33と34は、
EXのカム(クランク角センサー取付部)が異なっています。
バルブクリアランスを測定し、シムをいろいろ交換して、
6気筒を均一に調整していきます。
BluePoint製の短いシックネスゲージが役に立ちます。
Z32 純正オイルクーラーの移動
前置きインタークーラーを取付するので、
純正オイルクーラーを
オイルクーラー移動キットを
使って移動しました。
その方法は、
純正オイルクーラーを外し、
ホースを移動先まで延長。
専用ステーを使用し取付。
前置きインタークーラーを取付しました。
GTR R35 ローター交換
純正ローターを交換したいとお見えになったお客様のローターです。
富士スピードウェイのスポーツ走行に2回ほど行ったらこのような状態に。
走行は4周に一度クーリングラップを取り冷却も十分考慮して走行していた。
が、クラックはだんだん入っていったそうです。
(純正ローター、純正パッド使用)
ローター交換をしました。Biotのブレーキオフセットキットでフロントリア共に純正380φから400φに交換しました。
ブレーキパッドも交換し、フロントリア共にカーボンメタルに変更。
ステンメッシュの純正交換ブレーキラインを装着しました。
ベルハウジングは、ダークグレーにされホイールとの相性はとても良いです。
交換後 フロント
交換後 リア
純正交換ブレーキライン
装着の翌日、富士スピードウェイのスポーツ走行に行かれ、感想のご連絡を頂きました。
ブレーキの利きが今までより良くなった分、走り慣れなかったとのことですが、タイムは2秒も縮まった
と喜んでいただけました。私たちスタッフもうれしいです。