RomTuningについて
まず、はじめに・・・
- 今装着している純正CPUを書き換えします。(一般的にはこれをノーマル下取りといっています)
- ブーストアップでしたら、待ち時間でもCPU交換はできます(一部の車輌を除きます)
- スピードリミッターのみの解除のCPUも販売しています。
- 純正CPUには、ブースト、スピード、回転の3つのリミッターが入っています。これは、自動車メーカー、車種によって様々な設定になっていますので、私たちは一つ一つ解析しています。
- ブースト圧を変更し、パワーアップを行う事を一般的にブーストアップと呼んでいます。エアークリーナーや、プラグなどを交換するだけで、純正タービンの許容範囲でのチューニングを行います。ただし、パワーが上がることにはかわりありませんので、オイルの粘土などに少し気を使う必要は出てきます。
シャフトダイナモとセッティング
一般的には、シャシダイナモでセッティングを行っていると思われていますが、シャシダイナモは、高負荷時の燃料噴射時の燃料噴射量の調整や、セッティングベースデーターを作るのに使用する場合がほとんどです。雑誌などでみているセッティングシーンも、微調整の領域だったりすることがほとんどです。シャシダイナモでは、アクセルワークは不可能なので、中低速の体感する吹け上がりなどをセッティングすることはできません。
セッティングのコンセプト
- アクセルレスポンスに重点を置いています。
- 他社とは異なり燃料の圧力を高く設定し、霧化と燃焼効率を追求しています。(レギュレーター交換車)
- 卓上での仮想データーを取り付けるのではなく、車輌に機材を搭載し実走行しています。
- セッティングにはパーフェクトはなく、 仕様、気候、状態などを考慮して、壊れない領域の中で公約数的にセットしていきます。
- 内容を伝え理解してもらえる領域も、セッティングの基本に入っています。
NAはどうなる?
NAの場合も、CPUのチューニングは行えます。ただ、ターボとは違い、吸入空気量は自然に吸い込む量しかありませんので、排気量アップや、ビッグスロットルなどのチューニングを行わない限り、大きなパワーアップは出来ません。ここでセッティングが生きてくるわけで、ターボ車も同様にフィーリングが速さや使いやすさに影響しています。アクセルレスポンスや、シフトダウン時のエンジンの反応など、セッティングによって大きく変化します。
フルコンとサブコン
最近よく聞くようになってきた言葉です。フルコンとはパワーFCなどのように純正CPUと完全に交換してしまうものを指しています。HKSのF-ConVもフルコンですが、例外でアイドル制御部分を純正CPUを使用して制御しているため、純正CPUは外さず取付しています。フルコンの場合は、純正CPUのデーターは使用しないため、独自の容量の多いCPUとなっています。これにより純正CPUでは、各マップのスケールを変更してハイパワー車に対応していましたが、はじめから大きなマップを持っているためセッティングが容易に行えます。ただし、純正CPUでも2倍位の出力までは十分に対応する容量は有るため、絶対的にフルコンにした方がいいとは限りません。
- ※霧化
- 燃料をエンジン内に噴射したときに、ガソリンが霧状になることを指しています。
- ※レギュレーター
- 燃料の圧力を調整するバルブ。純正でも必ずついていますが、チューニングパーツでは、燃料の圧力を調整し、霧化を良くするために、調整式のレギュレーターに交換している場合があります。
- ※仮想データー
- 卓上の解析ソフトで、CPUのデーターを作り、装着するもの。実走行での確認がとれていないため、危険な場合もあり得る。